2020年の夏休みについて前回と前々回のブログで書きました。
そのほかにも、思い出はまだまだあります。ハイライトのもう一つがリンダーホーフ城。
かつてのバイエルン王国の王様、ルードヴィヒ2世が1870年代に建設させたお城です。
ルードヴィヒ2世といえば、メルヘン城とも呼ばれるノイシュバンシュタイン城があまりに有名。リンダーホーフ城はそれと比べると規模は小さく、知名度もあまり高くありませんが、周囲に広がる庭園と散策路、点在するあずま屋やチャペル、そして何より、アマー山地の山々の懐に抱かれたそのロケーション。それら全部を合わせてリンダーホーフという舞台を作っているような、そんな魅力あるところだと思います。
庭園もきれいですが、その後ろに奥行きをもって広がる山々を見ると、風景に吸い込まれていきそうです。
ノイシュバンシュタイン城よりも知名度低めとはいえ、この地方の旅行では定番の見どころ。通常であれば観光客で賑わっているはずですが、コロナ禍でヨーロッパ圏外からの旅行が制限されていたせいでしょう、私たちが訪れた時にはとてもすいていました。むしろ閑散としていたといったほうがいいくらい。
お土産売り場やお城の中のガイドツアー、定番の写真スポットでも人ごみを気にする必要なく、のんびり見学・散策できたのですが、観光業がとんでもない影響を受けているなと実感させられました。お城の前のテラスと後ろにある人工の滝が改修工事中。お客さんが少なかったのは、工事をするには都合がよかったかもしれませんが。
その後、帰り道の途中の村オーバーアマガウに寄って、ちょっと遅めのおひるごはん。
オーバーアマガウは家々の壁を飾るフレスコ画が有名で、10年ごとに村人総出で演じられるキリスト受難劇でも知らています。が、やはりコロナ禍のせいか、大型バスが何台も停められそうな街の入り口の駐車場にも、乗用車が何台か停まっている程度でした。行きたいところに旅行に行ける、それが実はありがたいことなんだなぁとも実感した日でした。
ところでリンダーホーフ城には、ほかにもルードヴィヒ2世にまつわる逸話や見どころがもっとありますが、それは別の機会に書いてみることにしましょう。
読んでくださりどうもありがとうございました。