ロマンチック街道,メルヘン街道・・・。ドイツに行ったことがある人もない人も、ドイツ旅行を計画したことがある人は、一度は聞いたことがある名称ではないでしょうか。ほかにもアルペン街道、古城街道なんて街道もありますね。とは言え、私たちの家族旅行では、特に街道をめぐることを意識して計画を立てるということはありませんでした。まず山があるところの近くで大まかな地域を決め、その中から観光するのに便利そうで雰囲気のいい街や村を探し、どこか泊まるのにいいところはないかなぁと探す・・・という具合で計画を立てます。
ですが、昨年の夏に行ったオーバーバイエルンのプファッフェンヴィンケル地方、そこで訪ねたショーンガウSchongauやパイティングPeiting、ロッテンブーフRottenbuchなどの小さな街もロマンチック街道の一部だと、旅行の後に知りました。街道沿いには、あまり有名ではないけれど、いろいろ見どころがある街があるんだなぁと思った次第です。
そこで、有名な観光街道についてちょっと詳しく見てみることにしました。まとめて一目で見られる地図がないかなぁと検索したのですが、結構見つからない・・・。下の阪急交通さんのサイトの地図が割と見やすくて、お借りしました。私たちの家族旅行で行ったところがあるのは、やはり南ドイツのアルペン街道沿い、それからロマンチック街道の南部です。
ロマンチック街道の行程。詳しく見ると、有名なヴュルツブルクやローテンブルク、アウグスブルク以外にも数々の街があります。
有名なノイシュバンシュタイン城。ロマンチック街道の終着点の街フュッセンの近く。街道を辿る旅の最後に花を添えてくれますね。
フュッセンはアルペン街道の一部でもあります。アルペン街道は私たちの「行きつけ」と言ってもいいかもしれません。
これまで行ったことがあるアルゴイ地方、ベルヒテスガーデナーラント地方も、アルペン街道に含まれているんだぁと、いまさらながら納得というか感心というか。
ウィキペディアのドイツ観光街道の項を見ると、なんとなんと「ドイツ国内で総数150以上の街道がある」というではありませんか(ドイツ観光街道 - Wikipedia)。こうなると、もう猫も杓子もって感じですね。いろいろな地方の自治体も町おこし・村おこしでこうした街道を設定しているのかもしれません。
一方、ドイツ観光連盟のの公式サイトを見ると、ドイツ観光連盟とドイツ自動車連盟が共同で、観光街道の認定制度を設けているそうです。数多くの観光街道が各地にあるものの、ほとんど知られていないところや、維持整備が十分でないところもあるようで、○○街道としての質を維持する努力をしているところにお墨付きを与える制度です。
www.deutschertourismusverband.de
これを見ると、現在28件の街道が登録されていますが、ロマンチック街道とアルペン街道はもちろん認定されています。
上に挙げたドイツ7街道は日本での知名度も高いですが、ヨーロッパのほかの国では、こうした観光街道についたことは聞あまりいたことがありません(ただ私が知らないだけかもしれません)。歴史的・文化的遺産を魅力的なテーマでまとめて観光資源にする、そいうったマーケティングがドイツは上手だということでしょうか。
いずれにせよ街道沿いには、あまり知られていない穴場的な見どころがたくさんあるということのようです。そういう街についてもこれから知れたらいいなと思います。
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